カメロード

息子と父親の日常

木曜日はシャトレーゼで

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なんかフランスかイタリアの昔のオシャレな映画みたいなタイトル。

息子が3歳くらいの頃から、週一回、木曜日、保育園の迎えに僕が行くことになった。息子は0歳から保育園に行っているが、僕は人の顔を覚えるのが苦手。間違って他の子供を連れて帰る不安があり、それまでは迎えには行かなかった。

息子が3歳になり、さすがに、3年も毎日息子の顔を見てきたので僕も息子を間違わない自信が少しは持ててきたのと、万が一、僕が息子を間違えたとしても、息子の方が間違ってるよと言えるだろうということで週に1回、僕が木曜に迎えに行くことになった。

ところが、迎えに行っても、息子は素直にすぐに帰ってくれない、なので、僕は息子の耳元で「シャトレーゼに行こう」と誘う。シャトレーゼは保育園の近くにあるケーキ屋さん。木曜は、僕が保育園に迎えにいきシャトレーゼに寄って帰るのが習慣になった。お迎えと息子と父の二人きりでの過ごし方に慣れてきた僕等は、シャトレーゼだけでなく、保育園の帰りに、ファミレスや回転寿司、焼肉、いきなりステーキなどいろんなところに2人で行くようになった。父と息子、男同士の絆を深めるきっかけになった毎週木曜のお迎えとシャトレーゼ、僕にとって男同士の甘い思い出、宝のような大切な思い出だ。

コロナが流行りだしたなか、バタバタと息子は保育園を卒園、コロナの緊急事態宣言などで不要な外出を控えていたこともあり、すっかり、シャトレーゼから足が遠ざかっていた。

小学1年生になった息子。今日、放課後デイサービスに、僕が息子を迎えに行った、帰り道、電動アシスト自転車の後ろに乗る息子が「シャトレーゼに行きたい」と言う。シャトレーゼは家の近くではない、小雨も降っている、「今日は行かない」と僕は答える。息子は「木曜、パパと保育園の帰りに行ってたなあ、シャトレーゼ」と言って男同士2人きりの甘い思い出を持ち出し喰い下がる。息子は40代半ばのおっさんが子供との懐かしい思い出に弱いということを知っているのかもしれない。「今日は金曜やし、木曜と違うし・・・」と僕も抵抗を試みるが、保育園時代の男同士2人きりの甘い思い出を持ち出されると色々思い出し、目頭熱くなり、もう勝てない。

というわけで、久しぶりのシャトレーゼ電動アシスト自転車で風を切り裂き小雨降る中、行ってきました。

シャトレーゼといえば、スペシャル苺ショートケーキが僕のおすすめです。